2009年08月31日

ありがとうのわ 3

【シーン2 目が見えないウサギ】


ナレーション「目が見えないウサギは、悩んでいました。」

ウサギ「わたしはたかくとべるけど、メがみえないからこまちゃうなぁ…」

ナレーション「そこへ、腕がないフクロウがやって来ました。」

フクロウ「キミのメになってあげるよ」

ウサギ「ありがとう」

みんな「目が見えないウサギは、
腕がないフクロウに、
であったよ。

ウサギのメになったフクロウは、

いつもいっしょ

もじやいろを、おしえてあげたよ。」

ウサギ「ありがとう」

フクロウ「どういたしまして」

みんな「ありがとうのわが広がったよ」


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2009年08月27日

ありがとうのわ 2

【シーン1 耳が聞こえないサル】


ナレーション「耳が聞こえないサルは、悩んでいました。」

サル「ボクはすばしっこいけど、ミミがきこえないからこまちゃうなぁ…」

ナレーション「そこへ、目がみえないウサギがやって来ました。」

ウサギ「キミのミミになってあげるよ」

サル「ありがとう」

みんな「ミミがきこえないサルは、
メがみえないウサギに、
であったよ。

サルのミミになったウサギは、

いつもいっしょ

うたやことばを、おしえてあげたよ。」

サル「ありがとう」

ウサギ「どういたしまして」

みんな「ありがとうのわが広がったよ」


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ありがとうのわ 1

タイトル:

ありがとうのわ

登場人物:

●耳が聞こえないサル

●目が見えないウサギ

●腕がないフクロウ

●足がないゴリラ

●話しができないウマ

●怖がりのネズミ


劇の流れ:


@耳が聞こえないサルが、目がみえないウサギと出会う

A目が見えないウサギが、腕がないフクロウと出会う

B腕がないフクロウが、足がないゴリラと出会う

C足がないゴリラが、話しができないウマと出会う

D話しができないウマが、怖がりのネズミと出会う

E怖がりのネズミはみんなに守ってもらう


あらすじ:


『耳が聞こえないサル』が、悩んでいると、
『目がみえないウサギ』が、
「君の目になってあげるよ」と言いました。

『目が見えないウサギ』が、悩んでいると、
『腕がないフクロウ』が、
「君の目になってあげるよ」と言いました。

『腕がないフクロウ』が、悩んでいると、
『足がないゴリラ』が、
「君の腕になってあげるよ」と言いました。

『足がないゴリラ』が、悩んでいると、
『話しができないウマ』が、
「君の足になってあげるよ」と伝えました。

『話しができないウマ』が、悩んでいると、
『怖がりのネズミ』が、
「君の声になってあげるよ」と言いました。

『怖がりのネズミ』が悩んでいると、
みんなが、「君を守ってあげるよ」と言いました。


※この話はフィクションです


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2009年08月23日

平和の懸け橋 7

【あとがき】


原爆投下から64年目の夏、
ドキュメンタリーで、
被爆された方々の高齢化を知りました。

高齢による認知症や記憶障害により、
当時の頃の語り手は、年々減り、
歳月と共に記憶は失われつつあります。

でも、それは私にとっては嬉しい事でした。
今まで辛い思い出と共に生きてこられたのですから。

これからの人生は、ご自身の幸せのために生きて欲しいと、
心から思いました。

私達は、戦争を知らずに生きてきました。
それが今は、当たり前になっています。

でも、この当たり前の平和は、
たくさんの人々の思いと、願いで成り立っている事だけは、
忘れてはならないと思います。

だから、戦争を知らない世代の、
若い方に演じて頂きたいのです。

小学生から大学生まで、
学生の方が演じやすいように工夫しました。

台詞も性別・年齢問わず、
人数も自由に変更できるように、
あえて名前や性格を設けませんでした。

変更大歓迎です。

原爆のシーンは、観客が想像しやすいように、
あえて抽象的に表現して頂けるようにお願いします。

幸子と俊夫だけ広島弁にしましたが、
難しければ、標準語にして頂いても構いません。

原爆を空襲に変更して頂いても構いません。

高齢化している現状だけをアピールして頂きたいと思っております。

これを機会に、是非、平和について語り合って頂けたら幸いです。

よい劇にして下さい。


2009年8月吉日


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平和の懸け橋 6

【シーン5「学校で創作劇の発表会」】


…暗転から明転。徐々に明るくなる。
舞台上は、芝居を終えた役者達のカーテンコール。
たくさんの歓声と拍手の中、
緞帳が降りていく。…


アナウンス「○○学校の公演でした。
もう一度、大きな拍手をお願いします。」


…緞帳前に、インタビューの役者(幸子・俊夫役)と司会者…


司会者「今回も素晴らしい劇をありがとうございました。
今回の劇は創作劇とお聞きしていますが、
どのようなお気持ちで創られたのですか?」

幸子役「私達は実際に被爆された方に、
お話しを伺う機会があり、
幸子さんと俊夫さんの事を知りました。
幸子さんは、8月6日の事を覚えておられません。
被爆された方々は高齢化し、
当時の事は時間と共に失われつつあります。
私達はそれで本当によかったと思っています。
今までずっと辛い思い出と共に、生きてこられたのですから。」

俊夫役「被爆されたみなさんが、
これからは、自分のための、幸せな時間を過ごせるように、
私達が伝承者となり、平和の懸け橋として、
未来の私達が二度と過ちを繰り返さないように、
願いを込めて演じました。」

司会者「そうですか。
平和の懸け橋ですか。
これからの私達の大きな役割ですね。
本当にお疲れ様でした!
もう一度大きな拍手をお願いします!」


…歓声と拍手の中、幸子・俊夫役、司会者がそでにはけます。
そでからは、「おつかれさまでした!」と、
元気な声かけが聞こえる。
ゆっくり暗転。
(暗転中に緞帳を上げる)
舞台上は公演を終えた先輩達と、
公演を観に来た後輩達…


後輩「先輩!お疲れ様でした!」

先輩「観に来てくれてたんだ!」

後輩「すごくよかったですよ!」

先輩「ありがとう。」

後輩「この劇、今度の公演で、私達も演じたいんですが、いいですか?」

先輩「マジ?!超嬉しいんだけど!」

後輩「私達も、高齢化された被爆者の方々の事を、考えていたんですよ。
まさにこれ!って感じです。
ヒントをありがとうございました!」

先輩「私達も願ったり叶ったりだよ!
早速、平和の懸け橋できちゃった。」

後輩「私達も、後輩に受け継いでいきます!
みんなで、できる事をがんばりましょう!
何てったって、私達、平和の伝承者ですからね!」


…先輩から後輩にバトンタッチ!
しばらく楽しそうに話しをして後、
緞帳がゆっくり降りていきます…


(完)


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2009年08月19日

平和の懸け橋 5

【シーン4「生徒達の会話、創作劇作成」】


…幸子の手記を読み、生徒達は思い思いに話す…


生徒「そうだったのか…」

生徒「幸子さん、本当に辛かったでしょうね…」

生徒「だって、大切な人が、目の前で亡くなっちゃうんだよ。
信じられない!有り得ないよ!」

生徒「なんで、幸子さんと俊夫さんは、
こんな思いをしないといけないの?」

生徒「どうしてこんな事がおこってしまうの?
同じ人間同士じゃない!
なんで殺しあわないといけないの?
分かんないよ!全然分かんない!」

生徒「でも、これが現実で、
過去はもう、どうする事もできないんだよ…」

生徒「過去はどうする事もできないか…」

生徒「…でも、未来はこれからいくらでも、変える事ができるよね?」

生徒「そうだよ!もう、こんな事は、二度繰り返さない!絶対に!」

生徒「二度繰り返さない!」

生徒達「うん!」

生徒「ねぇ、幸子さんと、俊夫さんの話しを、創作劇にしない?」

生徒「そんなの二人に悪いよ…」

生徒「違う!二人のためにも創らないといけないんだよ。」

生徒「戦争を知らない私達が、演じるから意味があるの。」

生徒「私達は、幸子さんや俊夫さんの代わりに、伝えなきゃいけないんだよ。」

生徒「未来の私達のためにもね。」

生徒「幸子さんには、もうあの出来事は、忘れさせてあげたいから。」

生徒「幸子さんが、8月6日の事を、忘れていてくれて、本当によかった。」

生徒「これからは、俊夫さんの分も幸せに生きて欲しいもんね。」

生徒「これからは、私達が伝承者よ!」

生徒「いい劇を創ろう。」

生徒達「うん!」


…創作劇の話し合いをしつつ、
フェードアウト・暗転…


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平和の懸け橋 4

【シーン3「幸子の手記より(回想シーン)」】


…生徒の朗読と、幸子と俊夫の掛け合い。
回想シーンは幻想的に。…
(スポットライトは台詞毎に切替。
スローアップダウンで。
生徒側は暖色系、幸子側は寒色系。)


生徒「あの日、幼なじみの俊夫さんが、
疎開先に出発する日で、
学校でずっと一緒に話していました。
とても暑い日で、太陽が眩しく、
雲一つない空でした。」


…転換…

幸子「今日も暑いね」

俊夫「あぁ、暑いの」

幸子「今日で、お別れなんよね…」

俊夫「あぁ…」

幸子「また逢えるじゃろうか…」

俊夫「…」

幸子「逢えるとええね…」

俊夫「あぁ、そうじゃな…」

幸子「…見て!綺麗な空!…」

俊夫「本当に綺麗じゃ…」


…転換…


生徒「何気ない会話をしながら、
二人で空を眺めていました。
すると、目も眩むような光の後、
耳が潰れてしまいそうな爆音と共に、
私は、気を失ってしまいました。」


…転換…


(余りリアルに表現せずに、
抽象的に…)

…二人が空を眺めている時、飛行機の音。
少しの間、無音の後、激しい光は全点灯で表現。
全点灯後すぐ暗転で爆音。
廃墟、暗闇は、徐々にホリゾントだけ青く点灯させ、
逆光でシルエット表現。
しばらく静かな間…


幸子「…な、なにがおきたん?」


…ホリの逆光のまま、ピンスポで幸子の姿を追う。
(ゼラかませて寒色系で)…


…しばらく、呆然としていた幸子が、ハッっと我に返る。…


幸子「あっ…としくん!としくんはどこ?」


…幸子は辺りをふらつきながら探す…


幸子「としくん!としくん!!」


…瓦礫の中から声が聞こえる…


俊夫「さっちゃん…さっ…ちゃん…」

幸子「としくん?としくんなの?!」


…瓦礫の中の俊夫を見つけた幸子は、
無我夢中で瓦礫を探る。
でも、幸子一人ではどうしても助けられない…


幸子「誰か!誰か来て!!助けて下さい!!」


…周りにいる人々も、みな瓦礫の下で苦しんでいる。
幸子だけが奇跡的に助かっていた…


幸子「としくん!大丈夫?どうしたらえぇんじゃろう…」


…ホリをゆっくり青から赤へ切替。
徐々にパチパチと物が燃える音。…


幸子「…?!何か燃えるような臭いがする!」

俊夫「僕はもう駄目じゃ。…お願いじゃ。
さっちゃんは、逃げて、逃げて、
生き延びてくれ。頼む!」

幸子「何言っとるん!としくんを助けんと!!」


…ホリが真っ赤になり、物が燃える音も激しくなる…


俊夫「いいから行け!行くんじゃ!!」

幸子「嫌!!絶対、嫌じゃ!!」

俊夫「行け!!」


…俊夫が叫んだ後、舞台全体が真っ赤になる。
(ゼラ赤全点灯)…


…同時に生徒側にスポット…
(朗読に合わせて幸子は行動する)赤ホリの逆光シルエットで。…


生徒「俊夫さんは、瓦礫の下敷きになり、
助けようとしましたが、
私一人ではどうしようもできず、
そのうち瓦礫が炎上し、あっという間に、俊夫さんは、火に飲み込まれてしまいました。
逃げて、逃げて、逃げて…
気がついたら自宅まで走っていました。
自宅は無事で母が看病してくれました。
でも、目の前で亡くなってしまった俊夫さんの事を思うと、
悔しくて、悲しくて、
毎日、毎日、泣いていました。
ある晩、夢に俊夫さんが現れました。
そして、私にこう言ったのです。」


…転換…
(横になっている幸子の枕もとに俊夫)


幸子「としくん?としくんなの?」

俊夫「あぁ…」

幸子「ごめんね、ほんまにごめんね…
私、としくんを助けてあげられんかった…
私だけ助かってしもうて…
ほんまにごめんなさい…」

俊夫「いいんじゃ。
俺は、さっちゃんが生きとってくれて嬉しいんじゃ。
だから、もう泣かんこうに、
俺の分まで幸せに生きてくれや。」

幸子「…分かった、幸せに生きるけん。
ちゃんと、としくんの分まで生きるけんね。」

俊夫「あぁ…」


…俊夫はゆっくり消える。
(ピンスポを消しホリの逆光でシルエット表現)…


幸子「としくん!もう泣かんけんね!
としくんの分も生きて、生きて、
幸せになるけんね!
約束するけんね!!」


…転換…


生徒「それからは、泣く事もなく、俊夫さんの分まで幸せに生きていくと誓いました。」


…転換…
(生徒達の場面)


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2009年08月16日

平和の懸け橋 3

【シーン2「老人ホームでのインタビューにて」】


…老人ホームを訪問した先生と生徒達。
被爆された幸子さんから、
話しを聞く事ができたようだが…

(幸子さんを囲むように生徒達が座って話しを伺っている)


生徒「はじめまして!○○学校の生徒です。
平和をテーマにした、創作劇を創りたいのですが、
幸子さんが、学生の頃の話しを、
聞かせて頂けますか?」

幸子「あぁ、えぇよ…」


…幸子は笑顔でゆっくりと話しはじめます。…


幸子「あの頃は…
そうじゃね…
としくんとゆう、
幼なじみの友達がおって、
なかようしとったんよ…
なにをするんも、いつも一緒じゃったんよ…」


…思い出すように、笑顔でとぎれとぎれに、ゆっくりとした口調で語る…


幸子「としくんが遠い所へ行くゆうけん、
寂しゅうてやれんでの…
ずっと、ずっと一緒におったんよ…
ずっと、ずっとの…
ずっと、ずっと…」


…幸子はずっとずっと…と繰り返すばかり。
先生が、生徒達に、老人ホームのスタッフから聞いた事を話した。…


先生「スタッフさんから聞いたんだが、
幸子さんの幼なじみの俊夫さんが、
疎開先に行く日が、
8月6日だったそうなんだ。
その日からの記憶がないようで、
いつも話しが途切れてしまうそうだ…。」


…生徒達はなぜ、幸子さんの記憶が、
8月6日から無くなってしまったのかが、
気になっていた。

老人ホームから学校への向かう道への転換…


生徒「ねぇ…なんで幸子さんは、8月6日からの記憶がないんだろう。」

生徒「幸子さんが被爆した日だからかな…」

生徒「それだけ衝撃的な出来事だったんだよ、きっと…」

生徒「俊夫さんも被爆されたのかなぁ…」

生徒「たぶん、そうだろうね…だって、としくんと一緒に居たって幸子さん言ってたから…」

生徒「二人になにがあったんだろう…」

先生「資料館に寄ってみるか?被爆された方々の手記があるそうなんだが…」

生徒達「はい!」


…資料館へ転換。
資料館へ立ち寄り被爆された方々の手記を読む生徒達。
その中に幸子の手記を見つけた。…


生徒「ねぇ、ねぇ!見て!これ、幸子さんの手記じゃない?」

生徒「本当だ!間違いないよ!」

生徒「何て書いてあるの?」

生徒「ねぇ、読んでみてよ。」

生徒「うん…じゃぁ、読むね…」


…ゆっくりと明転から暗転へ。

上手には手記を読み上げる生徒のスポット。

下手には、8月6日当日の幸子と俊夫のスポット…


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2009年08月14日

平和の懸け橋 2

【シーン1「学校での平和学習」】


…真っ青な空と、ギラギラした太陽の陽射し。
うるさいほどの虫の声。

暑い暑い陽射しの中を生徒達が、
学校に向かっている。…


生徒「あぁ…マジで暑いなぁ…」

生徒「こんな暑い日に学校なんて、勘弁して欲しいよ〜」

生徒「なに言ってるのよ。今日は平和学習の日でしょ?」

生徒「平和なのに、何を勉強するんだよ…」

生徒「まぁ…確かにそうだけど…」

先生「何ダラダラしてるんだ?もうすぐ8時15分だぞ!急げ!急げ!」

生徒達「やば〜い!!」


…みんなで猛ダッシュ!
ギリギリ間に合う。…
8時15分の時報がなる。


先生「黙祷!!」


…時報と共に全員黙祷…


先生「黙祷終わり!」

生徒「…って、何で毎年毎年、この日に、この時間で黙祷?」

先生「ほら、こんな生徒がいるから、平和学習は必要なんだよ…」

生徒「1945年8月6日8時15分、
広島に原爆が投下されたからでしょ?ったく!…」

生徒「ねぇねぇ、私のお婆さんは被爆したらしいんだけど、いくら聞いても教えてくれないんだよね…」

生徒「うちのおじいちゃんもそう!」

生徒「うちのおばあちゃんは、認知症で覚えてないみたい。」

生徒「これじゃぁ、夏休み明けの創作劇やばいじゃん!」

生徒「ねぇ、ねぇ!老人ホームに行って当時の事を知ってる人に聞いてみない?」

先生「それはいいアイディアだな!じゃぁ、みんなで行こう!」

生徒達「はーい!」


…なるべく素朴な雰囲気で軽やかに。
学校から老人ホームに転換…


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2009年08月13日

平和の懸け橋 1

タイトル:

平和の懸け橋

登場人物:

●先生(男女年齢問わず)

●生徒(小〜大学生、数名)

●老人(幸子)

●当時の幸子(生徒と同い年のさっちゃん)

●親友の俊夫(幼なじみのとしくん)

劇の流れ:

@学校での平和学習

A老人ホームでのインタビュー

B老人(幸子)の話

C幸子の当時の手記より(回想シーン)

D学校で創作劇の発表会

あらすじ:

20○○年8月6日の夏休み。

みんなで集まり平和学習をしました。

平和をテーマにした創作劇を、
みんなで演じる事になりました。

でも、誰も当時の広島の様子を知りません。

そこで、広島で実際に被爆された方の体験談を、
聞いてみようと、老人ホームを訪れる事にしました。

しかし、高齢が原因の記憶障害や認知症等で、
当時の様子を語れる人はいませんでした。

でも、その頃の想い出を楽しそうに話してくれた人が居ました。

その方は、幸子さんです。

でも、8月6日の日の事だけは、思い出せないようでした。

平和公園の資料館で、
幸子さんの手記がありました。

それを読んで幸子さんの当時の様子を、
知る事ができました。

“当時(生徒と同い年)の幸子さんは、
幼なじみの俊夫さんと、
とても仲良しでした。

さっちゃん(幸子)は、
としくん(俊夫)と、
疎開の準備をしていました。

6日は広島から地方へ向かう日でした。

最後の別れを惜しんでいる時、
目が眩むような光と同時に、
耳が潰れてしまいそうな爆音。

そして…暗闇の中、
幸子が見た光景はまさに地獄絵図のよう…

すぐに、としくんを探すさっちゃん。

しかし、としくんはいません。

大きな声で、としくんの名前を呼ぶと、
足元で小さな声が聞こえます。

それは、としくんの声でした。

瓦礫を必死で掻き分けるものの、
としくんは、首から下は全て、
瓦礫に埋まってしまい、
身動きがとれずにいました。

さっちゃんだけでは、
どうする事もできませんでした。

うなだれていたら、どこからか、
焼けるような臭いと、
パチパチと物が燃える音が聞こえます。

としくんは、最後の力を振り絞って叫びます。

「さっちゃん、逃げるんだ!
逃げて、逃げて、
生きるんだ!」

しかし、さっちゃんは、
泣きじゃくり逃げようとしません。

としくんは、さっちゃんをキッと睨んで
「早く行け!」と叫びます。

と、同時に瓦礫は炎上し、
としくんは、一瞬にして、
火にのみこまれてしまいました。

さっちゃんは、逃げて、逃げて、
逃げて続けて…

そして、なんとか生き残る事ができました。

でも、大好きなとしくんを、
助ける事もできず、
逃げてしまった自分を後悔し続けます。

毎日、毎日、泣いてばかりの日々。

そんなある日、としくんが、夢に出てきたのです。

そして、さっちゃんに、こう言いました。

「僕の分まで幸せに生きてくれよ」

その言葉で、さっちゃんは、
いつまでも泣いていたら、
としくんが心配するからって、
一生懸命生きていこうと決意したのです。”

この話を劇にしよう!

生徒達は脚本を書き、
さっちゃんととしくんの話を、
演じる事にしました。

生徒達は幸子さんが、
6日の事を思い出せずに、
俊夫さんとの楽しかった日々の
記憶だけが残っていて、
本当によかったと、
心から思いました。

そして、未来への、平和の掛橋をするのは、
これからは、私達の番だと気づきました。

その劇は、後輩に受け継がれ、
人々に平和の大切さを、
今も訴え続けています。


※この話はフィクションです


posted by かもめのジョナサン at 22:58| Comment(0) | 平和の懸け橋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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