2010年07月20日

輪廻転生 12

【シーン9 兵隊としての奮闘】


…兵隊として蘇った者達は戦火へ潜り込む…
(A、Bは本当の兵隊。1〜5は潜り込んだ兵隊)


兵隊A「明日はいよいよ、この爆弾を投下する日だな…」

兵隊B「今までにない威力らしいぜ…」

兵隊A「これもお国のためだ!名誉な事さ!」

兵隊B「なんだか気が重いぜ…」

兵隊A「馬鹿を言うな!隊長に聞かれたら殺されるぞ!」

兵隊B「俺達には拒否する事さえできないのか…」

兵隊A「あぁ!分かったら、さっさと準備を済ませちまおうぜ!」

兵隊B「わかったよ…はぁ…(深いため息)」

兵隊1「俺達って、いったい何のために戦ってるんだ?」

兵隊A「それは、お国のためだろうが、決まってるさ!」

兵隊2「この爆弾を相手国に落とすと、それは我が国のためになるのか?」

兵隊B「それなんだよ…この兵器で、いったい何人の人が死んでしまうのか分かるか?それが我が国のためになるとはどうしても思えない。」

兵隊3「憎しみが哀しみを生むだけだ。ただそれだけなんだ。」

兵隊A「馬鹿も休み休み言えよ!俺達がこいつを落とさないと、俺達は負けてしまうんだ!それが何を意味するか分かって言ってるのか?!」

兵隊4「哀しみは何も残らないんだ。憎しみだけがいつまでも残るんだ。」

兵隊5「憎しみからは、何も生まれないんだよ。」

兵隊B「僕もそう思えてならないんだ…僕には投下できない。」

兵隊A「目を覚ませ!このことは隊長に報告するからな!」

兵隊1「あぁ、報告すればいい。むしろ、自ら報告したいものだ!」

兵隊B「我々には投下できないと伝えてくれ。」

兵隊A「話しにならん!とにかく隊長を呼んで来るからここで待っていろ!」


…兵隊Aは怒鳴りながら隊長を呼びに向かった…


隊長「どうしたんだお前達!」

兵隊1「隊長に聞きたい。なぜ私達は、この爆弾を投下せねばならないのですか?私達はこれ以上戦っても、何の意味もないと思っております。」

兵隊2「無駄に命を失うだけだとは思いませんか?」

兵隊3「お国のために死ぬ事が名誉な事だとは思えません。その死を受け入れなければならない遺族の事を思うと、どれほど罪な事かと思います。」

兵隊4「それは相手国も同じなのではないでしょうか?」

兵隊5「全てが正しい事なんてないんです。私達数名が思う事が正しい事をご理解下さい!お願い致します!!」

兵隊B「私も同感です。私は投下できません。」

隊長「私も諸君が言っている事が正しい事だと分かっている。分かっているんだよ…だが、もうどうする事もできないんだ。誰も救う事はできないんだよ…遅すぎたんだよ、全てが…」


…全員落胆するが、これではいけない事をそれぞれが再確認した…
posted by かもめのジョナサン at 12:06| Comment(0) | 輪廻転生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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